高速道路の事故現場を見回したドンジュとソジョンは、6台ほどの大規模多重事故の現場を見て愕然とした。そこには、転覆した車両、フロントガラスを突き破って死亡した男性など、手が付けられないほどの死傷者の姿があった。
一方、トルダム病院では、男看護師に殴られた監査が偉そうに「お前らの落胆なんてお見通しだ。警察を呼べ」なんて訳の分からないことを叫んでいる。(緊急の手術を止めておいてだよ。(笑))周りのスタッフは監査の男を見て軽蔑の眼差しを送っている。
そこへドンジュから追突事故の連絡が入った。「参ったなこれは」という表情でキム・サブが電話に出る。10名ほどの負傷者がいるそうである。
キム・サブは外気温を確認し、院内の状況を見たうえで、しばらく考えて、ドンジュに、病院に送る負傷者の優先順位を指示する。体温低下を防ぐ指示もする。(キム・サブの的確な判斷と指示は素晴らしい!)
ソジョンが負傷者の確認をすると、事故の原因となった酔っぱらいの若者がバカ面で(笑)脳天気なことを言っている。
また別の車では閉じ込められた母親が助けを求める。後ろの座席にはぐったりした娘がいる。ドンジュが娘の容体を確認するが芳しくない。3歳であるにも関わらず、チャイルドシートをしてなかったので、腹部を損傷したらしい。
ソジョンは足に重症を負った道路作業員を発見する。
さらにソジョンは若者の車の下に、二人目の作業員の姿を発見し、ドンジュと一緒に救出する。作業員二人は酔っぱらいの若者の車に惹かれ負傷したのだ。そこに帰途のインボムも事故現場に着いた。インボムは負傷者に肺疾患の高齢男性を見かけて、救急車から治療器具を持ち出して救急措置を施す。
トルダム病院では、キム・サブが大勢の負傷者の受け入れ体制を整えている。そこに連絡が入る。シートベルトで臓器を損傷した三歳児が運ばれてくるというのだ。
そこへまた監査の男が横槍を入れる。「我々の言うことを無視するつもりですか?」監査はキム・サブに手術をさせないつもりだ。
キム・サブは「6台もの追突事故なんだぞ。人が死んでもいいのか?」
監査は「規則に従っているだけです。仕事ですから。責任は先生にあります。人のせいにしないでください」(こんな言い草あるの?)
そこに意識不明の三歳児が運ばれてくる。泣き叫ぶ娘の母親が見た先には監査の男が・・・。
「あなた」母親が言った。
監査がベッドに横たわる子供を見ると、自分の娘だ。(こんな展開あるの?(笑)実にドラマだ!)
事故現場では、ソジョンは残ることに。そしてドンジュとインボムは病院に帰ることになった。
事故を起こした若者が(飲み過ぎで)嘔吐している。呼気検査を拒むバカ男は、警察で血液検査を受けると言い張る。ソジョンが「それじゃここで受けましょう」と言って採血をする。無礼な振る舞いをする男にソジョンは名乗る。
「ぶっ飛んだクジラ ドクターユン・ソジョンよ」(医師復帰のソジョン、かっこいい!)
トルダム病院では、監査の娘の診断結果がキム・サブから説明されている。「手術しなければ出血多量で命に関わります。小児の手術は難しくて、この病院では自分しか出来ない。それでも禁止を?」
監査は答える。「規則は規則ですから。娘が危険でも方針は変えられません」周りのスタッフは啞然とする。キム・サブは監査の胸を突き「情けない野郎だ!お前が何と言おうと俺は手術する」「分かってないようだが俺のルールはただ一つだ。何としてでも患者を救うこと」
そして、娘を手術室に運ぶように指示を出す。泣きながら娘を見つめる監査。(娘に済まないとでも思っているのか?)
数名の患者とともに、ドンジュとインボムも帰ってきた。キム・サブがインボムとドンジュに食道破裂手術の指示をする。
「(経験のある)インボムの助手をドンジュがするように」(ドンジュは以前、指示を受けたときに不服な態度を取りキム・サブに指摘されたことを思い出したのだろう)真剣な表情で了解した。その姿を見ながらキム・サブはニヤッと笑う。
その頃ソジョンは、足に重症を負った作業員の受け入れ先病院がないことを知り焦る。
キム・サブが担当する監査の娘の手術が始まった。インボムが担当する食道破裂患者の手術も始まった。実はインボムは手術の経験がなかったのだが、父親からのプレッシャーでキム・サブに嘘の申告をしたのだ。(大丈夫かな?)
受け入れ先のない重症の作業員がトルダム病院に搬送されてきた。救急室から「整形外科患者なんて対応できないぞ」という医師の声がする。
トルダム病院は整形外科医がいないのだ。受け入れ先が見つからないので、ソジョンは仕方なく搬送した。
インボムの担当する手術は、周りのスタッフが不安を感じながらも、何とか成功した。(こいつ、本当に経験あるのかな?というドンジュの視線)
手術が終わって、ドンジュはインボムに聞く。「この手術は初めてだろう?」インボム「成功したからいいだろ?」
男性看護師パク・ウンタクが言う。「やられましたね」
一方、ソジョンが搬送した重症の作業員は受け入れ体制のないトルダム病院では、やはり手の施しようがない。その医師たちのやり取りをそばで聞く監査の男。
(忘れかけていたが(笑)資格がないのに医療行為をした)アルバイトのウ・ヨナはキム・サブらが緊急事態で飛び出した後、一人部屋に取り残されていたが、やがてロッカーから服を取り出した。(病院を去るのかな?)
このあと、手術室から出てきたドンジュに差し入れのコーヒーを手渡しながら聞く。「今までに仕事を辞めたいと思ったことはありますか?どうやって乗り越えたのか知りたいんです」ドンジュは答えた。「今までやったことが無駄になるし、医師しかできないから」
ヨナは失望したように「医師の信念とか使命感はないんですか?」(ヨナとドンジュは過去どのような関わりがあったのだろう?気になるところだ)そして、一人静かに病院を去るヨナ。ヨナの空のロッカーを見て寂しそうな男性看護師パク・ウンタク。
監査の手術が成功し、母親に説明するキム・サブ。母親は泣きながら感謝する。監査は、すれ違うキム・サブに聞く。「どうしろと?見返りを求めて手術したんでしょう?望みは何ですか?」
キム・サブは、「仕事熱心なのはいいことだ。だが心まで汚すな。人は何のために生きてるのか忘れちゃいけない」監査は涙を流す。
本院ではト院長が怒りに震えている。「プ・ヨンジュめ」チェ監査がトルダム病院に整形外科の医師を派遣したのだ。
事故に遭った老夫婦のうち、妻を助けられなかったことで落ち込むソジョンのそばに座り、慰めるドンジュ。「先輩はベストを尽くした。それで十分では?」ソジョンは「私の決定は正しかったのか?患者にベストだったのか?」
その時、キム・サブが来て言った。「ついて来い」ソジョンがついて歩くと、ある病室の前に案内された。病室のドアを開けると、中にいたのは、ソジョンが治療している高額療養の患者だった。その患者は、助かる見込みは低かったのだが、奇跡的に回復したのだ。患者の夫に妻が言った。「あなたを救ってくれた先生よ」
驚くソジョンにキム・サブは言う。「自分の決定が正しかったか確認できる方法は一つ。患者の状態だ。人の生死にまで責任を取ろうとするな。学んだ通り自分の力を出し切ればいい。オーダリーは今日で卒業だ」
キム・サブは部屋に戻る。ソジョンが書いた退職願を取るとファイルを開く。そこにはドンジュの履歴書と退職願も綴じられていた。チラッと見えたのは、以前、厨房でドンジュの手首を切り落とそうとした時の写真!?(一瞬しか見えないが何か意味がありそうだ)
ドンジュとソジョンの履歴書とともに、チャン・ヒョンジュという名前の学生証も綴られてあった。(今後の展開のキーマンかも?)
キム・サブがそれらを優しい笑みをたたえて眺めていると、突然後ろから「面白い計画ですね」と言う声。
何と会長の秘書がソファーに座り、キム・サブの秘密の計画書を読んでいたのだ。(勝手に人のものを見るなんて失礼な女だ!)当然キム・サブは怒る。
「勝手に部屋に入り人の物を盗み見するな」
女は言う。「ここまで完成してるなら会長に見せてはいかがです?メンバーも決まってるんですね?誰かしら?」(キム・サブには大きな目標があるらしい)
看護師長オ・ミョンシムが来て、「チェ監査が本院から整形外科医を呼んだようです」
キム・サブは、ドンジュとインボムにその助手をさせるように言う。そして、ソジョンも呼ぶようにと。科は違うが助手をすれば勉強になるだろうとキム・サブは言った。(いよいよキム・サブの構想が形になっていくのか?ワクワク(笑))
手術前のドンジュにト院長から電話が入る。何事かと思ったドンジュは切り、スタッフとともに手術に向かう。
事故で足に重症を負った作業員の手術が始まる。担当は、本院から来た整形外科医とトルダム病院の精鋭のスタッフたちだ。
キム・サブと会長秘書のやり取りを聞いていると、このスタッフたちを率いてキム・サブは何かを計画しているのだろうか?
会長の自宅を訪問したキム・サブは、ソジョンが精神鑑定で問題はなく、医師として復帰したことを報告した。
会長は言う。「今回は上手くかわせたかも知れないがト院長は諦めないぞ。あいつの執念深さは並大抵じゃない。おまえが大切にしているものを奪い取っていくだろう」(会長はキム・サブの心配をしてる。味方なのか?)
ドンジュに再びト院長から電話があった。ドンジュは会長と会う。「車は気に入ったか?」会長から贈られた車だとドンジュは知らなかったのだ。院長は尋ねた。「私と手を組むか?」
手術疲れから目覚めたソジョンは、キム・サブの部屋でゴミ箱を漁る医事課長を見つける。ヨナが辞めて代わりに掃除をしてるのだと。その流れで、ソジョンはキム・サブの椅子に腰を下ろし寛いでいると、例のチャン・ヒョンジュの学生証が落ちているのを見つける。そこへキム・サブが戻る。驚くソジョンから手にしていた学生証をもぎ取り、「出て行け!」と厳しい表情。
先ほどの優しいキム・サブの変わりように放心状態のソジョン。