浪漫ドクター キム・サブ第13話「騒動の美学」

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父であるト院長から「何としてもシン会長の手術に加われ!」と指示を受けたインボム。キム・サブに嘘の申告をした。キム・サブはすっかり騙されて「さすがだ。院長のむすこだけのことはある。たくさん経験しているな」と言った。キム・サブに「お前が入ればソジョンが外れる」と言われたが、それでもインボムは「何とか入れてくれませんか?」と食い下がる。

ソジョンは、キム・サブと看護師長が「担当医師の選考に迷っている」と話しているのをそばで聞いていた。実は、キム・サブと看護師長はソジョンにわざと会話を聞かせたのだ。

手術まで10日ある。ソジョンはそれから猛烈に心臓手術に関する勉強を始める。関連書物の研究やダミー臓器での実習も行なった。傷つけた右手も大分回復したようだ。

ドンジュの協助で血管縫合の練習をしているソジョンを見るキム・サブは迷う。助手はソジョンにすべきか、インボムにすべきか?

キム・サブがついに会長の手術チームを発表する。「人工心臓のバッテリー交換が目的だが、検査結果によって手術内容が変わる」

そして、「手術の助手はユン・ソジョンにする」と発表した。がっくりするインボム。笑みを漏らすソジョン。スタッフたちは、もちろんニッコリと笑う。

シン会長の入院を控えて、医事課長の指揮のもと、部屋の備品の総入れ替えが始まる。

シン会長が病室のベッドに座り、不機嫌そうに「担当医は誰だ?」と聞いている。(病室が貧相なのが気に入らないらしい)そこにソジョンが現れ、「私が会長の担当医です」会長は「女なのか?男の先生はいないのか?」(やれやれ(笑))

キム・サブの部屋にドンジュが呼ばれて、「人工心臓の手術のテレビ会議に出ろ。資料作りを頼みたい」と言われる。(ドンジュはキム・サブに大分信頼されてきたみたい)そこに医事課長が来て、キム・サブに「会長の部屋まで来てください」と言う。

会長の部屋では、キム・サブから説明を聞くと言う会長の言葉を遮るように、ソジョンが検査などの説明をしている。「女の医師だと私の居心地が悪いんだ」と言う会長に、ソジョンも負けじと「私も同じです」と言い返す。(会長秘書チュはソジョンの堂々とした受け答えに大したものだと感心している様子)会長はソジョンの動じない姿勢に押し切られてしまう。(笑)

このやり取りを部屋の外で聞いていたキム・サブは「俺のヘルプはなくても大丈夫か?」ソジョン「大丈夫です」(一件落着(笑))ソジョンの対応に何の注意もしないキム・サブに外科長やインボムも唖然。

なおも検査を拒む会長にソジョン自ら出向く。しかし、「キム・サブを呼べ」と頑なにソジョンを無視する会長に「肺炎かもしれません」と言う。「肺炎を見逃すとキム・サブの罵声を浴びます。キム・サブが怒るとどれだけ恐ろしいか知ってますか?」と言いながら、ソジョンは会長の聴診を始める。ソジョンのペースにハマった会長。そばで秘書チュは含み笑いを漏らす。

一方、ドンジュは頭を怪我した子供を治療しているが、大分疲れが溜まっているようだ。そこへ薬を大量摂取した急患が運ばれてきた。さらに、高熱の子供を背負った両親も駆け込んできた。(あ~大変だ!)

ソジョンはキム・サブの部屋に呼ばれた。人工心臓の資料を渡されて「読んでおくように」。会長の胸にある機械は欠陥があり、交換を視野に入れてるようだ。

ソジョンが控室に戻ると、先輩医師のチョン・インスが急用で帰宅するところ。(救急室がてんやわんやで大丈夫か?)ソジョンが部屋にいたインボムにヘルプを頼むが「忙しい」と断る。(嫌なヤツ)ソジョンがキム・サブから渡された人工心臓の資料を机の上に放り出して出て行くと、それを確認するインボム。早速、ト院長に連絡する。(全くスパイだな)ト院長は「人工心臓そのものを交換するのか。状況を逐一報告せよ」

救急室ではドンジュが高熱で運ばれてきた子供の診察をしている。両親ともひどく咳き込んでいる。父親は出張で2ヶ月間サウジアラビアに行ったというのだ。ドンジュと看護師長の顔が曇る。ドンジュはスタッフを集めて静かに言った。「今から救急室を閉鎖します。MERS患者かも知れない。疑いのある患者はハイブリッド室に隔離します」

状況はキム・サブにもすぐに伝わった。「疫病管理本部と保健所にすぐ連絡を」医事課長に指示を出すキム・サブ。

この状況はソジョンにも伝わった。そして、ドンジュがMERS患者の治療に当たっていることを知ったソジョンは愕然とする。慌ててドンジュを探しに行ったソジョン。疲労困憊状態でガラス窓の向こうにいるドンジュと携帯で通話するソジョン。ドンジュは「この部屋には近寄らないで下さい」ソジョン「あなたは大丈夫なの?顔色が悪いわ」スタッフに呼ばれて向こうに歩くドンジュを心配そうに見つめるソジョン。

キム・サブは頭の硬い役所の担当者に連絡するが、埒が明かないでブチギレる。(どこの国も役所は同じようなものだ(笑))

キム・サブと看護師長がガラス窓越しに携帯で指示のやり取りをする。厚い信頼関係が会話の端々にうかがえる。(双方ともになくてはならない間柄のようだ)「それと・・・」キム・サブが言いかけると看護師長は電話を切った。(次に続く言葉は何だったのだろう?気になる(笑))

ソジョンがドンジュに電話する。しかしドンジュは切ってしまう。(ドンジュにはソジョンが何を言うかが分かっていたのだろう)看護師長は「私が入ります」と言うが、ドンジュは自分が入ると言い、男性看護師 パク・ウンタクとともに、MERS患者のいる隔離部屋に向かう。(パク・ウンタクも使命感を持ったいい人だ)

MERSに疑いがある患者がいることを知った男性が騒ぎ出す。強引に外に出ようとするがパク・ウンタクが阻止する。その時、この男の恋人が苦しみだす。ドンジュが診察すると、どうも急性虫垂炎らしい。緊急手術が必要らしい。キム・サブが急いで控室に戻ると、外科長ソン・ヒョンチョルが帰る身支度をしていた。「手術をお願いしたい」と言うキム・サブに対して「その患者もMERSだったら自分も感染する」と逃げる外科長。キム・サブに一喝されて為すすべもない。

こんなとき、疲労困憊のドンジュがついに倒れた。部屋の外から心配そうに見つめるキム・サブ。看護師長からキム・サブに電話がある。「カン先生の意識がありません。キム・サブ、指示を出してください」指示を出したキム・サブはしばらく考えていたが、「中に入る」と言い出す。ドンジュの居る救急室には、医師は一人もいないのだ。院長のヨ・ウニョンが引き止めるが、キム・サブにはその気はない。さらに未だに拒否している外科長に「後輩が倒れているのに放っておくのか?」と言い、周りのスタッフたちも外科長を睨む。医事課長からも「会長の手術ができなくなります」と言われるが、「患者は来た順ではなく緊急性がある順に診察するという原則があります」とキム・サブは答える。
キム・サブが救急室に入ろうとすると、ソジョンが立ちはだかり「入らせて下さい。許可を」と言う。インボムに会長の担当を引き継いだと言うのだ。「救急室に居るべきは救急医であり、外科医ではありません」と原則を述べるソジョンにキム・サブは拒否することはしなかった。ただ、「患者がMERSだと確定したらお前は会長の手術から外される」と言った。(でも、それなら主治医のキム・サブも同様なのにね)

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