浪漫ドクター キム・サブ-第2話「アドレナリン大量分泌の末路」

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ソジョンが行方不明になってから5年後、ドンジュはインターンを終えコサン大学病院外科医として勤務していた。
新任医師としてみんなの前で紹介されたとき、もう一人同期の医師がいた。
その医師が紹介されたとき、全員がその医師の方にたなびいたのである。
それは、院長ト・ユンワンの息子ト・インボムであった。

それからは、二人の待遇の差は明らかであった。
「実力よりコネとバックがものをいう時代」
「命に対する挑戦と克服が美徳である病院にも、21世紀のロイヤルファミリーが存在する」

ドンジュは、「VIPを手術するしか出世の道はない」と思い至るようになる。
そんなとき、ドンジュは院長から元国会議員の手術を頼まれた。
先約の手術が入っていたドンジュは、その依頼をいったん断る。
「難しい手術をやらせて、失敗したときは責任を負わせるんでしょう?」
と院長の前で言い放ったドンジュ
(いいぞ!いいぞ!ドンジュ)

院長から「チャンスを生かせ!」と言われたドンジュ。
院長は知っていた。
父がこの病院で手術を後回しにされ、亡くなったこと。
ドンジュがこのことで怒り狂い、病院の医療器具をめちゃくやに壊したこと。
さらに、母親がギョーザ屋の店を切り盛りしていることまで。

結局は、ドンジュは自分にされたことと同じことを自分の患者にしてしまった。
元国会議員の手術は、院長から「成功率30%未満」と聞かされていたが、実際は「成功率5%未満」の超難しい手術であったのだ。
(成功率30%と5%との違いはよく分からないですが(汗))

手術の失敗を理由に地方のトルダム病院に左遷されたドンジュは、幽霊屋敷のような様を見てUターンしてしまう。
カジノバーで酒に浸り、転勤辞令の裏に退職届を書くドンジュ
すると、ドンジュの後ろで貪るように大食いしていた太った男が、突然椅子から転げ落ちる。
ドンジュはてっきり心臓発作だと思い込み、心臓マッサージを施す。

そこへ、キム・サブが「何やってるんだ!」とドンジュをはねのけ、のどに詰まった固形物を吐かせた。
そう、心臓発作ではなくて、大食いして物を詰まらせただけのこと。
この後の展開がまた、ドタバタと息の抜けないところで・・・
「心臓発作だ!」「そうじゃない!」「じゃあ賭けるか?」
というやり取りがあったものだから、賭けに勝ったキム•サブがドンジュを調理場へ連れ込んで、調理師らとともに包丁でドンジュの手首をたたき切ろうとする。
まったく息つく間もない展開だが、このドタバタが見る側を飽きさせない。

それで、慌てすぎたドンジュは自分の車に乗り損ねて、結局行く当てもないままにタクシーでトルダム病院へ逆戻り。
そして、そこで出迎えた医事課長のチャン・ギテが堅物な感じで笑える。(まるでコミックの世界!?)
この作品は手を抜かないな。こんなところでも笑わせるんだ!

さて、ドンジュが着替えていると部屋に入ってきたのは、5年前にいなくなった憧れのソジョン。
もちろん双方ともにびっくり。
しかし、ドンジュのあまりもの変わりように少し失望したソジョン。
「ここではそんな気持ちでは務まらない!」と言い残して部屋を出て行った。

一台の車が猛スピードで病院に入ってきた。
事故をしたらしく、血まみれの男が運転している。
ドンジュの車に激突してようやく停まった。
かなりの重症みたいだ。

応急処置室に運び込まれると、横で休憩していたらしいキム・サブがやってきた。
そして、その場で開腹手術を始めた。
「信じられない」という様子のドンジュは「こんな場所で手術は非常識だ」と止めさせようとする。
しかし、お構いなしに手術をするキムとスタッフたち。
手際のよい手さばきに驚くドンジュ。
「これは夢なのか?」「この男は誰なのか?」
そうこうしているうちに手術は終了。

手術を終えたキム・サブの部屋を訪れたドンジュ。
キム・サブは「この曲はカセットで聴くのがいいんだ」と好きな歌を聴き始める。
すると、すかさずカセットを停止し、さっきの抗議を再開したドンジュ。
このときの驚いたキム・サブの顔がいい!(笑)
いかにも人のいい、純粋な心を感じさせる表情
この表情をする場面が二回繰り返された。
ここにはキム・サブの人間性を印象付けようとする監督の意図を感じた。(違うかもしれないが(笑))

一方、ソジョンは過去の出来事が妄想となって苦しんでいる。
ドンジュが院長と話をしている最中に、ソジョンの発作が始まったと知らせが来た。
現場に行ってみると、ソジョンがメスをもって自害しようとしている。
ドンジュが止めようと進み出たが、ソジョンの脳裏に浮かんだのはドンジュとのキスの後の恋人ムン医師の死。
ソジョンは手首を切った。
その鮮血がドンジュの顔に飛び散った。

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