浪漫ドクター キム・サブ 16話「危険負担」

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会長は自身の手術を担当するスタッフたちの前で言った。「頼もしそうな人たちばかりだ」そして、「このまま計画通り進めよう」

スタッフたちは、手術は中止になったと聞かされた直後なだけに、困惑の様子である。

このあと、キム・サブは会長に「十分に考え抜いたうえの決断ですか?」と問うた。会長は「これが私の生き方だ」と考えを変えない。(しかし、肺がんで余命が僅かだというのに何故負担がかかり危険な手術を選択したのか?何か別な理由があるのでは?と考えてしまう)

一方、ト院長は会長の娘シン・ヒョンジョンに「若き理事長が必要です」と早くも会長の後継の話を持ちかけている。このとき、シン・ヒョンジョンは会長は人工心臓の手術を希望していることをト院長に話す。

キム・サブは会長の手術に対する強い意志を知り、高齢の会長の手術を成功させるためには時間短縮が必須だと考えた。普通は10時間かかる手術を7.5時間に縮め、さらに6時間にしようというのだ。キム・サブから相談を受けたドンジュは、スタッフたちに方策がないか持ちかける。

ドンジュが危険だからと反対する中、看護師長オ・ミョンシムと麻酔医ナム・ドイルは返答に窮する。しかし、ソジョンは二つ返事で賛成した。ソジョンは尊敬するキム・サブと、この困難な手術に何としても加わりたいらしい。

キム・サブが会長の人工心臓手術をやると聞いたト院長は、何かを企む。トルダム病院を訪れたト院長はキム・サブに対して、手術のスタッフを入れ替えるというのだ。しかも、スタッフたちが居る前で、訴訟中の麻酔医が手術に加わるのはまずいだろうと言うのだ。どうやら麻酔医ナム・ドイルは医療事故の訴訟中らしい。キム・サブは言い切る。「手術室には俺が決めたスタッフしか入れない」

しかし、ト院長は言い返す。「入れ替えを拒むなら他の条件をのんでもらう」それは「ライブ手術だ」

会長の病室では娘のシン・ヒョンジョンがライブ手術のことを伝えている。「こうでもしないと私が安心できないのよ」

そう、ト院長は娘をダシにして、ライブ手術をさせることを考えたようだ。手術のアラ探しのために。

このあとのスタッフ会議では、看護師長オ・ミョンシムがト院長のやり方に怒り狂っていたが、麻酔医ナム・ドイルはスタッフ入れ替えを進言する。自分の訴訟のためにキム・サブが不利になるのは避けたいとの思いからだ。

スタッフたちが沈鬱な雰囲気になっていると、突然ドンジュが立ち上がって、手術時間を記入したボードの前に立ち「僕がさらに5分縮めます」と宣言した。

ここで雰囲気が一変した。キム・サブはなおも反対するナム・ドイルに向かって、「俺のためを思うなら手術に参加しろ。知らない医師がそばにいたら気が散って集中できない」

看護師長に対しても「俺のスピードに付いてこれるのはオ看護師だけだ」これでオ看護師は落ちた。(笑)

なおも渋るナム・ドイルを見ながらキム・サブはト院長に電話した。「ライブ手術をするぞ」これで手術決定!思惑が外れプライドを傷付けられたト院長は、怒り狂う。そして、本院の医師たちを集めてライブ手術当日に向けた打ち合わせをする。

手術することを会長に伝えたキム・サブ。会長はキム・サブに感謝の思いを伝えた。部屋を出たキム・サブは秘書のチュに聞いた。「会長は俺に何か隠していませんか?」秘書のチュは「会長に口止めされている」と答えた。(やはり何かあるようだ。末期の肺がんなのに、危険な心臓手術をする理由が不可解だ)

キム・サブを中心に手術スタッフたちは懸命に手術の準備に取り掛かる。7時間25分を6時間に短縮するために・・・。

自らの意思で手術から外れたインボムにドンジュは声を掛ける。「一緒にやらないか?二人でやれば、あと5分縮められる。参加しただけでも経歴に箔が付く」インボムは一旦立ち去りかけたが、戻ってきて、やると言った。(笑)

早速ドンジュはキム・サブの部屋に入り、ホワイトボードに書かれた手術時間を5分短縮した。そして、「インボムを呼び戻して下さい」とキム・サブに依頼した。その様子を部屋の外から眺めてニヤッとするインボム。しかし、すぐに『何笑ってんだ』という表情に戻ってしまう。(父との狭間で葛藤してるんだな)

さて、その父(ト院長)はバーで記者と何やら密談している。キム・サブを貶めようと、記者に働きかけているようだ。

手術前夜、キム・サブは遅くまで部屋にこもって手術内容の精査をしていた。しかし、どうしても目標の6時間には到達できないようだ。

翌朝、トルダム病院に何台もの車がやって来た。ト院長をはじめとする本院の医師たちだ。すでに手術室にはライブ手術用の撮影機材がスタンバイされている。病院のロビーに大きなモニターが設置され、その前でト院長はじめ、本院の医師たちが手術を「監視」するという設定だ。

会長に麻酔が打たれ、いよいよ手術が始まった。

大画面のモニターにキム・サブが映った。画面に見入る医師たちがざわめいた。「プ・ヨンジュだ。10年ぶりに見た。ずっとここにいたのか」医師たちの後ろの席には、例の記者の姿が。何を企んでいるのか?

人工心臓付近は内蔵組織の癒着がかなり進行している様子だ。ソジョンのメスが血管を傷付けたらしく、鮮血が飛び散る。動揺するソジョン。キム・サブの助言で落ち着きを取り戻すソジョン。キム・サブの見事な手さばきをモニター越しに見てざわめく医師たちの驚きの表情。

次の段階の手術に備えて待機するドンジュとインボムも、窓越しにキム・サブらの手術を見守っていた。

すると、そこにウ・ヨナが来て、「急患を診ていただけますか?」と。すぐに手術が必要な患者のようだ。しかし、1時間後には会長の手術に入らなければならない。

どうする?ドンジュ

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