理事長が来て、驚く病院スタッフたち。キム・サブがしてやったりという表情のドンジュに近づき、腹にパンチを食らわす。
「余計なことをするな」
キム・サブが会長に謝る。「なにか手違いがあったようで。会長の入院はまだ先です」
その時、監査が階段を降りてきてキム・サブに言う。「医療行為は禁止ですよ」
それを聞いて会長は驚く。「君は何者だ。医療行為の禁止とはどういうことだ?」
外科長ソン・ヒョンチョルらは慌てる。
そこにドンジュが割って入る。「病院は今、監査中なんです。不当な圧力をかけられているんです」
そして、会長に言う。「会長はコサン大学病院の理事長ですね。本院からの理不尽な扱いについて会長に申し立てをしても?」
会長は秘書に命令する。「ト院長を呼べ。どういうことか説明するように伝えるんだ」
してやったりという表情でキム・サブの顔を見るドンジュ。
キム・サブはドンジュを別室に呼び、ドンジュの行動が間違いであることを指摘する。
しかし、ドンジュは「ト院長を止められるのは理事長だけです。会長は先生の味方でしょう?」
キム・サブはため息をつきながら、「ここまで世間知らずの甘ったれだったとは。まんまと相手の挑発に乗ってお前自身が事を大きくしてしまった」
外科長から連絡を受けたト院長は、「話がしやすくなった」と不敵な笑みを浮かべてトルダム病院に向かった。
困ったことになったと手術室に一人いるキム・サブに、看護師長オ・ミョンシムが話しかける。「私が出来ることは何もありませんが、甘いものでもどうぞ」とキム・サブに飴を差し出す。それを口に含みニコッと笑うキム・サブ。(二人の信頼関係がとても素敵で癒やされる(笑))
一方、精神科医から鑑定の質問を受けるソジョン。キム・サブに三度も救われたことを話す。
そして「今でも自殺を考えることはありますか?」の問いかけに、いたたまれずに涙を流し席を外す。
院長室では、会長がト院長に説明を求めている。「なぜ監査など余計なことをするんだ?」
「いえ、病院を助けるために本院から優秀なスタッフを派遣したんです。しかし、トルダム病院の状況はひどいものでした。鎌を持った男が乱入しました。しかも犯人の前に患者を放置したんです」
トルダム病院院長が弁護する。「キム・サブのおかげで全員無事でした」
ト院長は、さらに別の不祥事を追求する。さらにソジョンのPTSDのことも。トルダム病院院長は必死に弁護する。
ト院長は「ヨ院長もプ先生も知りながら黙認していたんでしょう?これは職務怠慢にあたります」
さっき看護師長からもらった飴をバリバリ噛みながら嘲り笑みを浮かべるキム・サブ。(心底ト院長を軽蔑している様子)
ト院長が本題を切り出す。「ここで行われている非常識な医療行為を見過ごせない。会長の手術は任せられない」
トルダム病院院長が皮肉る。「会長の手術を妨害するためにこんな騒動を?」
ト院長は声を荒げ怒るが、会長は「自分で決めたことだ。計画通りここで手術を受ける」
さらに「例の女医師はクビにしろ」
キム・サブは「会長は何も分かっていませんね。院長がクビにしたいのは俺なのに」
ト院長「PTSDの医師を使った責任は取るべきだ」
キム・サブ「専門医の所見は出ているのか?」
ト院長とキム・サブの熾烈なやり取りが続いた後で、ト院長は「診断が出たらソジョンの処分を下します」と言い残して部屋を出た後、監査に対して「確実に尻尾を掴むんだ」と指示を出した。
会議の後、院長ヨ・ウニョンらはソジョンの処遇について、あきらめムードだった。
ソジョンはト院長を呼び止めて、院外の庭で話をした。ト院長は「実の娘のように思っていたのに失望したよ。君との縁はこれまでだ」
ソジョンは失意の涙を流した。そして、金のない患者に高額の医療を勧めた自分に対して迷いと自責の念にかられていた。
ドンジュらはソジョンが居なくなって探し回っていた。そこへフリーの麻酔医(食堂店主) ナム・ドイルがやって来て、ソジョンから預かった退職願をキム・サブに 手渡した。
バス停でたたずむソジョンにキム・サブから電話がかかる。その時、有給休暇を取ったインボムの車がソジョンの前で停まる。
病院では、キム・サブがドンジュに「探して来い。ただし、今日中にだ。出来なければ、この退職願を受理することになる」
飛び出そうとするドンジュに医事課長が「先生の新車が届きました」とキーを渡す。見ると、高そうな高級車だ!(経営が苦しい病院がこんな高価な新車を?)
さて、インボムの車に乗ったソジョンは行くあてもない。思い付きでソウルに行くことに。
インボムもドンジュも居ない病院では、医療行為を禁じられたキム・サブ以外には外科長のソン・ヒョンチョルしか外科の医師はいない。そこへ急患が押し寄せて、ソン・ヒョンチョルはてんやわんや。不満タラタラで治療に当たる。(いい気味だ(笑))
あちらこちらを探し回るドンジュはインボムに電話する。ソジョンを乗せて運転中のインボムが「ソジョンなら隣りにいる。今、話せ」
ドンジュは「先輩、退職願を出すなんて。すぐ戻ってください」の声に電話を切ってしまう。インボムから行き先を聞いたドンジュはソウルに向かう。
金曜日のトルダム病院は急患が多くて忙しいらしい。次々と患者が運ばれてくる。人手不足の中、太った女患者の変調にアルバイト職員ウ・ヨナ(訳アリらしい)が気付くが対応できる医師がいない。
ヨナは職員室に行き、医学書を調べる。(元看護師なのかな?)
一方、ソウルに着いたソジョンとインボムはピザを食べながら話している。インボムが「なぜ何も決まってないのに逃げ出したんですか?鑑定結果も出てないし、心停止の患者も死んでいない」その言葉にハッとするソジョン。
ソジョンは店を飛び出した。コサン大学病院に向かったのだ。そして、そこで心理鑑定を受けたチェ・ギョンヨン医師と会った。
チェ・ギョンヨンは「先ほどト院長に診断書を提出しました」と言った。ソジョンは「死にたいと思ったことは一度もありません。もっと生きたいと思ったことが辛かった」
やり取りが続いたあとでチェ・ギョンヨンは、ト院長に提出したものと同じ診断書をソジョンに渡した。
そこには、「PSTDには該当しない。観察の必要もない」と書かれてあった。涙を流して喜ぶソジョン。
その後、チェ・ギョンヨンはキム・サブに電話した。キム・サブは「ヒョンジは元気か?」と聞いた。(どうやらチェ・ギョンヨンの子供でキム・サブが治療したらしい。先輩後輩の間柄らしい)
実は、チェ・ギョンヨンは、ドンジュ、看護師長、男性看護師パク・ウンタク、もちろんキム・サブからも「公正な診断を」と懇願されていたのだ。
「今度こそ院長に負けないでください」このチェ・ギョンヨンの言葉から、キム・サブの味方が何人もいることが伺い知れる。
コサン病院に駆けつけたドンジュと玄関で出会うソジョン。
そこに初雪がパラパラと降ってくる。お互いの心が通じ合う感動の場面だ。ドンジュは冷たいソジョンの手をそっと握り、ポケットへ。
そのころ、トルダム病院は相変わらず大混乱。医師が手薄なときに、例の太った女患者が苦しみ出した。アルバイトのヨナが診て「やっぱり皮下気腫よね」と医学用語をつぶやいた。(やっぱり経験者だよね~)
医師を呼ぶが誰も手一杯。ヨナは資格もないのに自分で処置をしてしまう。それをそばで見ていた看護師長がキム・サブに知らせる。
場面が変わり、高速道路。寒気で路面がカチカチに凍結してる。作業員がいるところに、酔っぱらいの若者二人が運転する車が突っ込む。
その事故現場にドンジュが運転する車が・・・。
ヨナを問い詰めているキム・サブらのもとに知らせが。外科長があまりに忙しさに職務放棄していなくなったらしい。(何と無責任な奴!)
ヨナの事情聴取どころではなくなって、医療現場に戻ってしまう。
太った女患者の手術をしなければならなくなったキム・サブに、監査が立ちふさがる。
「指示に逆らえば、さらに不利益を被る」しかし、キム・サブは手術の準備を指示する。しかし、監査は強硬に手術をさせようとはしない。あまりの理不尽な監査の態度に怒りを露わにした男看護師パク・ウンタクは、監査を殴り倒す。
一方、高速道路で、多重衝突により地獄と化した事故現場を見たドンジュとソジョンはあまりの悲惨な光景に声を失う。
(さあ、病院も高速道路も大変だ〜次回を早く観たい(笑))