浪漫ドクター キム・サブ 第18話「浪漫ドクター キム・サブ」

浪漫ドクター キム・サブ 浪漫ドクター キム・サブ

オ・ソンジェ記者からキム・サブに電話があった。「俺が世間に伝える勇気があると言ったら、真実を話してくれますか?」このとき、キム・サブの脳裏には過去の記憶がよみがえる。弟子の女医学生の死、少年ドンジュが病院で騒動を起こしたこと、ソジョンを山の中で救助したこと。「何故あんな偶然が重なったのか?」

女医学生、ドンジュ、ソジョンともにプ・ヨンジュに憧れ、プ・ヨンジュのようになりたいと思っていた。

プ・ヨンジュは「そして、ある瞬間、道を作り始めた」と回想している。「道」とは何なのか?

記者の呼びかけにプ・ヨンジュは、「真実なんてない。14年前のプ・ヨンジュは卑怯にも口を閉ざした。そして逃げた。それが全てだ」

ト院長が怒り放り投げたキム・サブの「外傷センター計画書」を、ドンジュが拾い読んでいる。これは、オ・ソンジェ記者が盗撮したものである。

一方、トルダム病院院長ヨ・ウニョンは、ある食堂の女店主に会っている。この女店主はキム・サブがコサン病院を追われた時にスタッフだった人だ。ヨ・ウニョン院長は何とかキム・サブの窮地を救いたい一心で会いに来たのだろう。

また、ネットを中心に「カジノ会長が脳死状態である」という噂が広がりだした。トルダム病院にいろいろな記者から、その問い合わせの電話が入り出す。その最中にト院長がトルダム病院を訪れた。ヨ院長に「最終通告しに来た」というのだ。

「トルダム病院はじきに閉鎖される」とキム・サブらがいる前で、ヨ院長に電話で話す。会長を本院に移せというのだ。

キム・サブは会長の娘のシン・ヒョンジョンに会いに行く。キム・サブはヒョンジョンに言う。「あなた達が建てたカジノのせいで、どれだけの人がここに訪れると?一日平均8500人だ。毎週30〜40件の事故が起きて患者が救急室に運ばれる。病院を閉鎖したら、その患者はどうなる?」ヒョンジョンは「毎年10億ウォン以上の赤字が出てると聞いた。財団はこれ以上見過ごせない」

話が会長の脳死の件に移り、キム・サブは「主治医の俺は脳死とは言ってないぞ!まさか、この状況でも金勘定をしているのか?」「今、死んだほうがいいか。耐えてもらうべきか?どっちが相続しやすいか?」(キム・サブは思い切った事を言うもんだ(笑))

ヒョンジョンは「なんてことを言うのよ」と言いながらも、本心を見透かされたという思いもあるのだろう。キム・サブの「違うなら主治医の言うことに従え!」の一喝「父親が回復したあとで閉鎖でも何でも好きにするがいい!」と一気にまくし立てて、その場を去った。キム・サブのあまりの迫力に唖然とするヒョンジョン(笑)

病院では、閉鎖になるかもしれないと、職員たちが意気消沈している。ベンチ椅子に座って休んでいるソジョンの横にドンジュも座り、紙の束を見せる。キム・サブが書いた「外傷センター計画書」である。しかし、二人はやるせない表情で言葉少なである。

ヒョンジョンの家からトルダム病院に戻ったキム・サブに、外科長ソン・ヒョンチョルが声をかけた。「会長を本院に送る救急車が向かっている。明日になれば病院の閉鎖が決まる。まさか会長が回復するとでも?」笑いながらこう言う。キム・サブは医事課長に言った。「このゴミを片付けてくれませんか?患者の回復を願わないとはゴミ同然だろうが」

職員たちの気持ちの落ち込みは深刻だ。仕事が手に付かない様子。キム・サブは言った。「俺は諦めない。ここに立ち続ける。そして俺を必要とする患者を待つ。いつものように患者の治療に専念しろ」静かに、そして諭すように語った。

そこに負傷した患者が運ばれてきた。しかし、皆んな突っ立ったまま動かない。救急隊員もその様子に唖然としている。ドンジュがキム・サブを見つめたあと動き出した。そして、他のスタッフたちも普段通り仕事に取り掛かる。

ここでドンジュのナレーターが入る。〜キム・サブは言った。「この世で一番強い抵抗は、どんな状況にも屈さず自分の役目を果たすことだ」〜(なるほど!この医療ドラマは人生の教訓が至る所に織り込まれている)

そして、このことを境に事態は良い方向へと進展して行く。会長の意識が回復したのだ。

そこへ本院の医師たちがやって来た。会長を本院へ移送するためだ。医事課長が立ちふさがる。「キム・サブから病室には誰も入れるなと言われております」実は、医事課長はこの直前に看護師長と衝突して「裏切り者!」と言われてショックを受けていたのだ。このことで医事課長は自己嫌悪に陥っていた。(笑)

会長の意識が戻って、キム・サブが会長のもとに駆けつけた。キム・サブが呼びかけると、会長の指が反応し、キム・サブの手を握りしめた。そばにいたソジョンと麻酔医のナムからも笑顔があふれた。

医事課長を中心としたスタッフたちが本院の医師たちを阻止している最中に、キム・サブが現れた。「お前らはチンピラか?病院で何を騒いでいるんだ!会長の意識は戻った」「だから、おとなしく病院から出ていけ」

このことは、すぐさま娘のヒョンジョンとト院長にも伝わった。思惑が外れたト院長(愕然とした様子(笑))

ト院長が病院に駆け付けた時は、会長とヒョンジョンが抱擁していた。その姿を見つめるト院長とキム・サブの目が合った。キム・サブがト院長に向かって「アッカンベー」をして見せる。(笑)「生意気な奴め」ト院長は悔しそうな顔をして去る。

病院の玄関を出る時に、ト院長はドンジュと出くわす。ドンジュが行った後、ト院長は不敵な笑みを漏らす。(また何か悪巧みを思い付いたか?)

それから何時間も経たないうちにドンジュ宛に本院から書留郵便が届いた。中身はプ・ヨンジュ(キム・サブ)の手術記録だ。どうやらドンジュの父の手術に関わりがあるらしい。

会長の意識が回復し、娘のヒョンジョンはキム・サブに感謝の思いを表した。そして、「どうしてキム・サブなんですか?」と名前の由来を聞いた。キム・サブの脳裏に弟子の女学生の姿がよみがえった。突然、女学生から名前を聞かれたキム・サブは、「キム何とかだ」と答えたが、ある時、女学生から「これからはサブ(師匠)と呼びますね」と言われた。これがキム・サブの由来だそうた。女学生の死後、母親から手渡された小さな箱。その中には、手紙とともに音楽のカセットテープが入っていた。このカセットテープの曲が、いつもキム・サブが部屋で聴いている音楽だ。

3人の急患が搬送されてきた。3人共に緊急手術が必要な患者だ。どの患者を先に手術するか?ここで、ドンジュと他のスタッフとの意見が分かれる。ドンジュは「先に到着した患者を優先すべきだ」と言う。その患者には妻と幼い少年が付き添っている。しかし、この患者は2番目に到着した。(キム・サブの手術記録を見た後のドンジュは明らかに動揺している)

キム・サブが各患者の容体を聞いて、手術の順番を指示した。すると、ドンジュがつぶやいた。「あの時もこうやって放置を?あの日のことです。僕の父よりあとに来たVIPを執刀したのは先生なんでしょう」「教えてください。どうして父を後回しに?どうしてだ!」

一方、ドンジュの母親の店に一人の記者が客として訪れた。夫の手術当時のことを取材したいというのだ。「あのとき、息子さんは多大な損害を病院に与えましたね?賠償額は2億ウォンと聞きましたが、誰が肩代わりを?」(さあ、これらのことはどう繋がりがあるんだろう?)

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